プレイヤーは、プレイヤー用山札から、一人5枚の手札を配られる。ゲームスタート。
プレイヤー(のPC)とGM(のNPC)は、お互いの手札を見えないように隠します。
プレイヤー同士は、作戦を練るためにいつでも自由に手札を見せ合うことができます。プレイヤー間の手札の交換はできません。
ゲーム中の登場人物は、便宜上、以下の3タイプに分類されます。全ての登場人物は、ペルソナ能力の有無に関わらずペルソナカードを持ち、大属性を持っています。
PCを含めて、ペルソナ能力を持つ人間は、全てこのタイプに分類されます。一部の(いわゆるボス級の)悪魔もこのタイプです。
このタイプのキャラクターは、HPを持ち、5枚の手札を配られます。PC以外の手札はGMが管理します。
手札の枚数が、そのままキャラクターのHPになります。ダメージを受けるとダメージ分の手札を失います。回復魔法を受けると、手札枚数が5枚に回復します。
手札を全て失うと、キャラクターは「瀕死」になり、意識を失います。
全てのペルソナ使いは、3体のペルソナを降魔しています。ペルソナカードは、3体中どのペルソナが現在アクティブ状態かを示します。
ペルソナ使いは、ペルソナチェンジの手続きによって、いつでもペルソナカードを交換できます。
ペルソナ使い自身はレベルを持ちません。その時点でアクティブなペルソナのレベルを、本人のレベルとして用います。
NPCのペルソナ使いの、3体のペルソナのレベルは、GMが決定します。
全てのペルソナ使いは、必要なカードさえ持っていれば、回復魔法や蘇生魔法を使用できます。
ペルソナ使いではないが、ある程度の(魔法的な)戦闘能力を備えた存在です。
ザコ悪魔は、自分自身がレベルを持ちます。そのレベルはGMが決定します。
このタイプのキャラクターはHPを持ちません。手札も配られません。手札からカードを選ぶ代わりに、山札から引いたカードを用います。
シナリオ上さほど重要でない戦闘(いわゆるワンダリングモンスター)では、ペルソナカードも山札から引きます(引いたカードのスートを元に、その悪魔の名前をアドリブで決定します)。
そこそこ重要な戦闘(出現する悪魔を事前に決めてあるもの)では、山札や捨て札の中から適切なペルソナカードを探しても構いません。
ザコ悪魔は、1以上のダメージを受けると体勢を崩し「行動不能」に陥ります。ペルソナカードをタップ(横倒し)してください。「行動不能」な悪魔の手番は、体勢を立て直し「行動不能」を解除するだけで終わります。ペルソナカードをアンタップ(戻す)してください。
「行動不能」でタップした状態で、さらに1以上のダメージを受けると、ザコ悪魔は「消滅」します。二度と蘇生しません。(複数回攻撃(手札2枚以上の攻撃)を受けて、一度に1以上のダメージを複数回受けると、即座に消滅します)
ペルソナ能力を持たない人間です。戦闘能力を持ちません。仮に戦闘に巻き込まれた場合は、ペルソナカード1枚で表現します。
一般人はレベルを持ちません。戦闘ではレベル0として扱います。
1でもダメージを受けると即死します(死んでしまうとストーリー上どうしても困る場合は、GM判断で「瀕死」としてください)。
ペルソナTRPGでは、ペルソナ能力を持たない人間は全て一般人です。たとえK-1チャンピオンでも、ペルソナ能力がなければ戦闘能力はありません。(ペルソナ世界でのK-1チャンピオンは、ペルソナ使いである可能性が非常に高い気がします)
キャラクターの装備や持ち物については、特にルールでは規定しません。現実世界に存在する品物なら、職業などから判断して、持っていてもおかしくないものは普通に持っていて構いません。
持ち物は、どこに持っているかを考慮してください。PCはそれを持ち歩いているのでしょうか。それとも自宅の自室に置いているでしょうか。自宅に置いているとして、PCがいつでも自室に戻れる状況なら、それほど問題にはなりません。が、PCがどこかに監禁されているとしたら、自宅にあるパソコンからネットワークにアクセスすることはできません。
所持金のルールも設けません。常識の範囲内でいくらでも持っていることにして構いません。
武器は自由に選んでください。警官なら拳銃を持っているでしょう。剣道部員なら竹刀や木刀を持っているでしょうし、モップ、メス、金属バットやヨーヨー、ただの石ころでも武器になり得ます。
どんな武器を用いても、効果に差はありません。銃弾も石ころも同じダメージです。これは、もちろん処理がメンドウだから武器そのものではなく、武器に込められたペルソナの「氣」とでも呼ぶべきものでダメージを与えるからです。ちなみに悪魔には、一般人が撃った通常の弾丸は通用しません。
防具は、お好みにより装着可能です。が、どんな防具を用いても、回避率を上げることも、受けるダメージを減らすこともできません。言うまでもなく処理がメンドウだから「氣」の力は通常の防具では防げないから、と考えてください。
手札の枚数が、そのままキャラクターのHPを表します。
キャラクターの持つカード枚数は、ダメージを受けていない状態で5枚です。
ダメージを受けると、ダメージ分の手札を失います(ダメージによって手札を捨てる必要が出た場合、捨てるカードはプレイヤーが任意に選びます)。
回復魔法を受けると、手札が5枚に回復します。
手札を全て失うと、キャラクターは「瀕死」になり、意識を失います。「瀕死」のキャラクターへは、容易に(戦闘中なら1ターンで)トドメを刺せます。放置すればそのうち「死亡」するでしょう。
「瀕死」のキャラクターは、リカームなどの蘇生魔法で蘇生できます。ディアラハンなどの通常の回復魔法は効果がありません。「死亡」したキャラクターを復活させる手段は(GMが特殊なアイテムでも用意しない限り)ありません。
ペルソナ能力が覚醒していないペルソナ使いは、生死に関わる事態に陥ったときに、自動的にペルソナ能力に覚醒します。
生死に関わる事態、については、具体的にはGMに一任します。というより、GMがシナリオの序盤で、そういうシーン(おそらく悪魔の襲撃)を用意してください。
ペルソナ使いは、ペルソナ能力に覚醒するまで、自分がペルソナ使いであることを知りません。
ペルソナ使いは、常に3体のペルソナを降魔しています。3体のペルソナそれぞれの属性、レベル、名前は、プロフィールカードに記入してください。
3体中1体のペルソナがアクティブ状態になっています。どのペルソナがアクティブかは、ペルソナカードのスートで示します。ペルソナ使いは、いつでもペルソナチェンジの手続きによって、アクティブなペルソナを入れ替えられます。
ペルソナチェンジは、戦闘中でも、非戦闘時でも、いつでも行えます。戦闘中のペルソナチェンジは、自分の手番にしか行えませんが、瞬時に(1ターンを消費せずに)完了します。
ペルソナチェンジの手順は次の通りです。まず現在のペルソナカードを手札に戻します。次に手札から一枚出し、これを新たなペルソナカードとします。
ペルソナ使いは、自分が持っていない属性のペルソナをアクティブにすることはできません。そのようなペルソナカードは出せません。
JOKERをペルソナカードとして出すことはできません。
※改訂前は、JOKERの扱いについて明記していませんでした。